美しく響きのある音を出せない原因 - トロンボーンレッスン教室 Sliding Master Club|東京 渋谷区 京王線 笹塚 幡ヶ谷

美しく響きのある音を出せない原因

今まで沢山の方のレッスンを行ってきて、音が汚い、こもっている、響かないなど、音色に問題を抱えておられる人に共通する問題点としては主に以下の3点に集約できると思います。

<美しく響きのある音を出せない原因>
1. 唇を閉じ過ぎている
2. しっかりと安定した息が出ていない
3. 口腔および喉頭が狭い

「唇を閉じ過ぎている」という問題についてですが、バズィングする(唇を振動させる)ことを意識するあまり、唇に力が入り過ぎ、また上唇と下唇を密着させ過ぎてしまう方が多いようです。金管楽器の発音原理としては当然唇が振動しない限り音は出ないわけですから、バズィングを意識することはとても大切です。ただし、このバズィングの音自体が奇麗な音であることが大前提となります。

程よく開いた唇の間を安定した一定のスピードと量の息(空気)が通過すれば必ず唇は振動しはじめます。強引に唇を振動させるようとして唇に力を入れたり、上唇と下唇を密着させないこと。このことがとても重要です。力が入り閉じ過ぎた唇からは良いサウンドは出ません。

美しく響きのある音を出すためには、アンブシュア(唇の形)を意識することも大切ですが、そもそも唇の間を息(空気)が通過しなければ唇は振動しない(つまり音は出ない)わけですから、まずは安定した息を出すことに集中するべきです。結果的に唇が振動して音が出るせいか、唇ばかりに神経が集中してしまい息のことを忘れてしまっている人は非常に多いようです。

音色に問題がある人は、唇のことは一切考えずに、安定した息を出すことだけに意識を集中してみるとよいでしょう。

「口腔および喉頭が狭い」という問題については、また次回。

2011年6月9日
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トロンボーンレッスン教室 Sliding Master Club
岩崎 浩

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