ビバップ・フレーズを使用したデュエット曲が39曲収録されていて、かなりのボリューム感があります。デュエットなので、お手本となる先生と一緒に演奏する事によってジャズのニュアンスやアンサンブルを学べます。実は私も大学生の頃師事していた早川隆章さんに課題としてこのエチュードを与えられ、毎日何時間も練習していました。学生当時はまだ技術的に未熟だったため、なかなかスムーズに演奏できなかったように記憶しています。
トロンボーンはスライドで音程を変えるというハンディーがあるので、サックスやトランペットのように流暢なビバップ・フレーズを演奏するためには、とても高度なテクニックが必要となります。この「Bop Duets」も演奏難易度的には高度ですが、このエチュードを全てスムーズに演奏出来るようになる頃には、あとはどんな難しい譜面がきても恐くはないと思います。 滑らかで流れるようなジャズ・フレーズを吹くために必要なスライディングテクニック、ジャズタンギングなどを学ぶには最適なエチュードといえます。 ——————————————————————— |