この教本は基礎練習用の教本というよりもとにかく耐久力を付けるためのトレーニング本と考えた方が良いです。トランペットなどのバルブ楽器用に書かれた練習メニューもあるので、一冊まるまる行う必要はなく、一部をピックアップして行うとよいでしょう。
内容を簡単に説明すれば、2小節の単純なインターバルのロングトーンを吹いて1小節休み、また2小節吹くというくり返しで、「休みの間もマウスピースから唇を離してはいけない」「息は必ず鼻から吸う」などのルールがあります。その他にも必ず守らなければならないルールがあります。私はこのエチュードをやり始めてから、唇の回りの筋肉が強くなった感じで、長時間吹いた後のハイノートでも余裕を持って吹けるようになりました。耐久力を付けたいという奏者には、とても良いエチュードです。 ただし、必ずルールを守って取り組むこと。そうでなければこの教本の意味は全くありません。 ——————————————————————— |