トロンボーンが他の金管楽器と違う点といえば、 スライドで音程を変えるというところ。 このスライドがトロンボーンの最大の特徴であり、また最大のハンディーキャップでもあります。 つまり他の金管楽器はバルブ操作で音程を変えるので、レガート演奏は容易ですし、 トロンボーンは基本的にスライド操作と同時にタンギングもしなければ そんな事はトロンボーン吹きなら誰でも分かっていることですよね。 そうなんです。 トロンボーン吹きにとっては当たり前過ぎることなので何を今更・・・ ということなのかもしれませんが、コレが今までレッスンを行ってきた中で、 スライドのポジションが曖昧であったり、 スライディングが遅いために常にポルタメントがかかっていたり、 スライディングとタンギングのタイミングがズレていたり(意外とこの症状の人は多い)、 トロンボーンの最大の特徴であるスライドを上手く操作出来ていない、生かせていないようです。 一般的にトロンボーンが他の金管楽器に比べて不器用な演奏に聴こえてしまう原因は、 「その不器用なところがトロンボーンらしいんだよ」という声もよく聞くわけですが、 スライディングをキチンとマスターすれば、 スライディングの不正確さのために不器用な演奏にとられてしまうのではなく、 スライディングこそがトロンボーンの最大の長所、 決してトロンボーンは”不器用な楽器”ではなく、スライドの特徴を最大限生かせば、 トランペットやサックス、エレキギターなどのいわゆる”花形楽器”にも決して負けない そんな思いからレッスン教室名を「Sliding Master Club」と名付けたわけです。 2010年12月11日 |









